2026年現在、ママが自宅で働くスタイルはすっかり当たり前の選択肢になりました。
「子育てしながら、自分らしく働きたい」
「場所を選ばないスキルを身につけて、家計も心も豊かにしたい」
SNSを開けばAIツールの進化で「誰でも簡単にデザイナーになれる」というキラキラした言葉が溢れています。
でも、現役で18年デザインの世界にいる私から見ると、現実は少し違います。
確かにAIのおかげでデザインのハードルは下がりました。
でも、だからこそ「ただ作れるだけ」の人と「プロとして選ばれる人」の差が、以前よりもはっきり分かれる時代になったと感じています。
未経験からフリーランスのWebデザイナーになって在宅で働くことは、今でももちろん可能です。
でも、『理想のライフスタイル』を手に入れた先には、
思い通りにいかないスケジュールや、孤独な作業、代わりのいない責任感……
といった、キラキラした広告には載っていない『リアルな日常』が待っています。
子育ても仕事も、どちらも諦めたくないあなたへ、
夢を叶えるために知っておいてほしい「リアルなマイナス面」を、
フリーランスとして試行錯誤してきた私が、“リアルな実体験”をもとにお話ししていきます。

こんにちは!デザイナー歴18年、フリーランス10年目のマムです。子育てしながら在宅でデザインのお仕事をしています。
ママがフリーランスのWebデザイナーを目指す前にあらかじめ知っておいた方が良い5つのこと

1. Webデザイナーを目指すタイミングに関係あるのはママの年齢ではなく子供の年齢
「30歳からでもできるの?」とか「40代では遅い??」など、年齢のことをよく聞かれます。
ですが、フリーランスとして在宅で仕事をしていきたいと考えているなら、年齢のことは気にしなくて大丈夫です。
例えばデザインコンペがあったとして、年齢が理由で落とされることは通常ありません。
考慮するべくは子供の年齢です。
というのも、まずはスキル習得のためにある程度まとまった勉強時間を確保する必要があるからです。
子供が保育園か幼稚園か、小学校何年生かによってママの自由度は大きく変わります。
子供の性格や進路にもよるので一概には言えませんが、特に就学前後のタイミングは「予想外のことが起きる」と考えておいた方が無難です。
保育園や幼稚園のような手厚い預け先が一気に減り、環境もガラリと変わります。
小学校に入ったら急に行き渋りはじめた、なんてことは普通によくある話。
子供の就学時期から逆算して、早めにスキル習得の準備を始めるとか、
就学前後にさしかかってしまう場合は、スキル習得期間を長めに考えておくなど、無理のない計画を立てることが大切です。
2. 未経験からのフリーランスなら独学はむずかしい
最初からフリーランスを目指すなら、正直独学はむずかしいです。
短期間だけでも、まずは派遣などで働いてみよう!と考えているなら別ですが、
そうでなければ何らかのかたちで「プロから学ぶ」のがおすすめです。
理由は2つあります。
まず第1に、「何から」「どういう順番で」「どこまで」学習したらいいのかということが、独学だとわからないからです。
例えばフォトショップだけでも、その機能は膨大。
もちろん全てを学ぶ必要はないのですが、独学ではどこを重点的に学べば生きたスキルとして活用できるのか判断できませんよね。
第2の理由は、デザインスキル(操作方法)を習得したからといって、すぐにお金に結びつくわけではないからです。
フリーランスWebデザイナーとして収入を得るためには、情報整理の力や営業力、仕事の獲得方法など、学ぶべきことが山ほどあります。
だからこそ、ソフトの操作方法という「入り口」で迷走している時間はありません。
道具の使い方はスクールなどでサクッと終わらせ、一刻も早く稼ぐための本質(情報整理や実務)に時間を割くべきなのです。
3. デザインスキルを習得したらからと言ってデザインセンスが付くわけではない
ちょっとむずかしい表現になりますが、デザインスキルとは、
自分の想い描いたイメージを、イメージ通りにプットアウトする「手段」にすぎません。
工作に例えるならハサミやのりの「使い方」と同じです。
ハサミやのりが上手く使えたからと言って、良い作品が作れるわけではないですよね。
それと同じことなんです。
デザインセンスを磨くにはスキルとは別に、常にブラッシュアップしようとする「向上心」を持つことが大切です。
これは分野を問わず、「デザイナー」と名のつく職業には必要なことです。
と言うと、ちょっと小むずかしく聞こえるかもしれませんが、やることは簡単^^
「デザイン作品をたくさんみる」ことです。
これはWebデザインの世界だけに限らず、建築だったり展覧会ポスターのようなグラフィックだったり広告だったり、
世の中の色々なデザインを幅広くみるようにすることが、デザインセンスを磨くことにつながります。
デザイン作品をたくさんみることで「デザインの眼」が養われ、「良し悪し」が分かってきます。
同時に「こんな表現もアリなんだ!」というアイデアの引き出しも増えていきます。
まだWebデザインの勉強を始めていない方でも、今すぐできることなのでぜひ実践してみてください。
少しでも多くのものをみておくことで、今後取り組むかもしれないデザインワークに必ず活かされてくるはずです。
4. Webデザイナーに一番必要なのは情報を整理する力
実はWebデザイナーに一番求められていることは、センスよりも情報を整理する力です。
もちろんこれは、デザインの基本的なスキルを持っていることが大前提にあるので、
まずはデザインスキルを身につけて欲しいのですが、
同時に「情報の整理」を意識することで成長速度は劇的に変わります。
極端な話、スキルもセンスも未熟だけど、情報整理の力が長けているために仕事が増えていくというケースだってあるのです。
これを意識しているとしていないとでは「Webデザイナーとしてやっていけるかいけないか」くらいの差があることを覚えておいてくださいね。
では情報整理とはどういうことなのか簡単にご説明します。
例えばお仕事の依頼が来た時に、
- どんな目的や課題があって作るものなのか
- 誰に向けて発信するのか
- 見た人にどんな印象を与えたいのか
- 見た人にどんな行動をとってもらいたいのか
これらの情報を整理してデザインに落とし込んでいきます。
「情報をデザインに落とし込む」と言っても、まだイメージが湧かないかもしれませんが、
例えば「どうしてこの色なのか」「なぜこの書体なのか」と聞かれた時に、すべて言葉で説明できなければなりません。
この「理由」を説明するために「整理された情報」が必要なのです。
つまり、、色も書体も、使う写真もレイアウトも、全てのデザインに「理由」が必要ということなんです。
「情報整理」とは「どうやったら売れるのか?」というマーケティングに直結しています。
なんとなく見た目が「キレイだから」「かっこいいから」ということでは説得力に欠け、
「あ、、、このデザイナーさんにはもう仕事頼めないな…」ということになってしまうのです。
「オシャレさん」である必要はない
「センスに自信がない」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
Webデザイナーだからと言って「オシャレさん」である必要は全然なくて、
むしろ情報を整理する力に長けている方が、息の長いWebデザイナーになり得ます。
過去の職場で、
- 商品やデータファイルの整理が得意だった
- 会議などで散らかった話をまとめるのが上手だった
- 大人数をまとめて段取るのが得意だった
こんな方は、Webデザイナーになると過去の経験が活きてきます。
5. デザインとは実はとても地道な作業
ここまで読み進めていただけたなら、だいたい察しはついているのではないでしょうか。
はい、デザインとは華々しくて楽しい作業ばかりではないということです。
「情報を整理」するマクロの作業から始まって、「見みやすさ・扱いやすさ」を考えながらデザインに落とし込み、
「見た人に行動を起こしてもらう」ための細かな調整作業を積み重ねて、、ようやく仕上がります。
ようやく仕上がった!のに修正が入り、またまた修正が入り…。
それでも今現在は、生成AIがその「地味で大変な部分」をかなり肩代わりしてくれるようになったのでラッキーです^^
良いことばかりじゃない!?フリーランスママのリアルな日常をぶっちゃけます

通勤時間がない分、実は一日のスケジュールが過密になりがち
在宅ワークは通勤がない分ゆっくりできる、、というのは一理ありますがほとんどが幻想です(汗)
これまで専業主婦だったとしたら、いままでの生活に「仕事」が追加されるわけですから、当然いままでより過密になりますよね。
一方通勤していたママの場合、通勤時間の分が空き時間になるのは事実。
でも今度は、今までできなかった家事が、そのアキ時間で出来るようになってしまうのです!
ここが落とし穴(私も落ちました)
「仕事を始める前に洗濯掃除を終わらせよう!」なんて思ったものなら、
アキ時間なんてあっという間に過ぎ去ってしまいます。

以前は電車で片道1時間の通勤をしていたので、ただただボーーーっとできる時間が減ったな〜と感じています。
そして「夜まで一気に集中して仕事をしたいから、晩ご飯の支度をしておこう!」などなど、
空いた時間に家事を先回りしてするようになるので、結局は過密になりがちなのです。
オンとオフの切り替えがしづらい
どんなに仕事場を部屋で区切ったとしても、子供達は容赦なくママを呼びつけます。
トイレに行こうと部屋を出れば、見ないようにしていた畳んでいない洗濯物の山が目に飛び込んできます。
お掃除ロボットは、モノが床に散乱している部屋では使い物になりません。
どんなに作業が波に乗っていたとしても、宅配便などが来れば出なければいけませんし、
中断して子供を歯医者や習い事に連れて行かなければならない、なんてこともしょっちゅうあります。
このように、子供や家事のことが気になったまま仕事をしなければならない時もありますし、またその逆もあるのが現実です。
オン・オフ問題は在宅ワークママの永遠のテーマなのです。
まさかの事態でも代わりがいない
子供や自分の体調不良など、まさかの事態の時にフリーランスは弱いんです。
もちろん、事情を話せば納品日を遅らせていただけることもありますが、お客様に対して申し訳ない気持ちになって、自分でもびっくりするくらいヘコんでしまうことも多々あります。
代わりにお願いできる人がいなからこそ、不測の事態に備えて前倒しで作業を進めたり、
なんらかの形でデザインコミュニティに入って、相談できる同業のお友達を作っておくなどの工夫が必要です。
カフェでゆったりとできる仕事は意外と少ない
「ノートPCを持ってカフェでゆったりお仕事」←これを想い描いている方は多いのではないでしょうか。
カフェでゆったりコーヒーを飲みながらできる作業もなくはないですが、、ぶっちゃけ少ないです^^;
そもそも仕事の大小に関わらず、お客様から預かった情報の全ては守秘義務がありますから、
公共の場に持ち出してはダメというのが基本です。
なので、カフェでできることとすれば「アイデア出しのためのリサーチ」といったところでしょうか。
とは言え、リサーチにそんなに時間をかけていては本題のデザイン作業に支障があるので、短時間で手際よく行うことが求められます。
したがって、カフェでできる程度の作業はそんなに頻繁にあるわけではない、ということになります。

マムは子供の習い事の送迎の合間に、カフェでリサーチ作業をすることがあるよ。
「簡単じゃない」し「良いことばかりじゃない」と知った上でのチャレンジは最強!
働き方に対する意識が大きく変化した今こそ、Webデザイナーにチャレンジする、正にチャンスの時です。
「リスキリング」なんて言葉も当たり前になってきました。
未経験であろうと何歳であろうと、自宅で稼げる仕事のスキルを身につけることは無茶ではありません。
日に日に大きくなっていく子どもを目の前に、気ばかりあせってしまうママたちの気持ちがよくわかるからこそ、
あえてマイナス面を包み隠さずあげてみました^^
夢を壊してしまうようなことをたくさんお伝えしましたが、デメリットを知った上でのチャレンジこそが成功へのカギです。
つい昨年にくらべても、ママ向けのデザインスクールが本当に増えました。
「Webデザイナーはオワコン」なんて言葉も耳にしますが、実は全然そんなことありません。
Webデザインは今後ますます、自宅で稼ぎたいと考える主婦やママに最適なお仕事になっていくんです。
理由が知りたい方はこちらの記事も読んでみてくださいね。
Webデザイナーやめとけはウソ!未経験の主婦やママにおすすめする数字が示す理由
一人でも多くのママが、子育ても仕事もあきらめなくていいライフスタイルを手に入れられますように!^^

